君とまどろみ

いつも眠たそう

桜が咲いたのを理由にきみのこと毎年思い出していいかな

この街にもう君がいないなんてな

「コーヒー飲む?」という世界でいちばんしあわせな問いかけ。にがくてあまい

窓の外はもう冬

久しぶりにあのひとのブログを覗いてみる。3日前に更新された記事から、息づかいが聞こえて安心する。季節がひとつ過ぎ、あのひとはひとつ歳を重ねたらしい。わたしの先をゆくあなた。連絡をとっていなくても、近くにいるような感覚がするのは、寝起きに淹れ…

写ルンですの現像してきた いつもあのひとがいる 毎回会うのがこれが最後と、決めていた

鬱(今期2度目)

鬱のときのわたしには鬱の自分を達観してる人格が現れて、その影響か脳みそが半分しか機能してない感覚がある。2人分だからきっとこんなに気持ちに余裕がないのだなあ。部屋にひとりなので、わんわん声を出して泣いてもいいのにいつもの癖でしんしんと静かに…

目を合わせるのは苦手だけど、いつか君と未来の話をするときはちゃんと君の目を見るよ

雪の降る季節に出会った君が秋色の服を着ていてまた君をひとつ深く知れた これはよろこび

かたりあひて 尽しゝ人は 先立ちぬ 今より後の 世をいかにせむ

最近初めて監督した映画を公開した。わたしの映画はわたしが想像する以上に羽を広げて、遠くのいろんなひとのところまで届いていてうれしい。それぞれの視点で見てくれていて、それぞれの心に息づいていることを知ると、すごく励みになる。つくってよかった…

あのとき死ななくてよかった

「あのとき死ななくてよかった」君が泣きながら笑った。目を擦る君がテーブルに置いた眼鏡がステンドグラス越しの朝日で光っている。ついさっきまで死にたがっていたわたしは今日まで生きられている。 ハムエッグと丁寧に刻まれたキャベツ、バターが塗られた…

観察、気付き、行動と反省

目に見えない深いところ

「つい2,3日前、ひさびさに"君"が夢に出てきてうれしかった。光の粒が頬で伝って光るくらいに。夢に出てくるってことは相手がわたしを思い出してくれたって考えるのは身勝手かな」 「人と人は実は目に見えない深いふかいところでつながってる。安心して、そ…

一生懸命生きようとしてるだけなのに生きちゃダメって言われてるみたいだ

行きなさいそれが正しいと思うなら

なんだよ電子タバコって

夏から秋へ移ろうときの心のざわざわと、君の煙草が紙巻からアイコスに変わったときの感情はなんだかすこし似てた

空いた穴は鍵穴みたいで、キイがないと開かないようだね

スニーカー、ひとつずつ穴から紐を解いてゆく。だんだんスピードが遅くなって、歩きづらくなって、ついに転んでしまう。あの日の思い出も擦りむいて、血が滲む。きっとこの傷は跡に残るけど、怪我が治ったら、歩き出せる気がする

上書き

思い出をなぞろうとする頃、それは恋の終盤か、あるいは終わったときだと下りの新幹線の中で思った。

白いシャツを1枚羽織る

「好きなひとに会いたくなっても連絡しません、もう大人だから。」って口に出してみたけどわたしって本当に大人なのだろうか。もし君が同じような考えを持ったひとなら、もう一生会えないんじゃなかろうか。でも君の好きなひとがわたしじゃない別ならいつか…

円周率と夏

うつ伏せの君の寝顔見れぬまま 二度目の夏が過ぎてゆく いっそ睫毛になりたいわたし いつもより早く涙打つ心音に気づかれたくなくて 肌かけ布団から顔を出し 蚊取り線香の円が小さくなっていくのをセミが鳴くまで眺めてた

泣いちゃだめって誰が言ったの

悲しいときに泣けていいね、という君は涙に悲しみが溶けていると思っているのかな

光は差すもの。

6年前の8月26日も金曜日で、テレビではミュージックステーションがやってたな

tanka 001

仕事する君の横顔好きなのに疲れて眠る君ゆるせない青い頃のわたし #tanka 風立ちぬを観て。2022.8.26

メモとして

ファインダーから片目で覗くと、目がふたつがある理由がよくわかる。ぼけたところからピントがあうと輪郭がはっきり見えて胸がきゅっとする。言葉じゃないと伝わらないことは手を介して伝わることがある。最近のわたしと、わたしの周りのこと。ぜんぶぜんぶ…

蒸し暑さと輝きの間で見つけた 君と夏はよく似てる

暑い暑いと喘ぐこの夏のこともきっとまたこの気温ごと思い出したくなるんだろうな

去るものは追わない 戻ってこないのを知ってるから でもそれじゃぽっかりさびしいので あのときの光の色だけ忘れずにしまっておいていいかな

手からこぼれた きみのかたち、うたかた