君とまどろみ

いつも眠たそう

東京

 

東京と題名のついた曲を聴く。くるり銀杏BOYZ、きのこ帝国とか。名曲が多い気がする。刺激の多い東京は、わたしにとってヘロインみたいなものだ。

 

ぬるっと2021年を迎える。バーで働いたあとの帰り道、深川不動尊でおみくじを引いた。いいことしか書いてなくて不安になる。でもちょっとこの運を信じてみるか、深川不動尊はわたしはいまの土地に住むことを決意させてくれた場所だから。

f:id:mlilie:20220102140731j:image

 

今年1杯目はアライズコーヒーのルワンダのウォッシュド。果実味がする。おいしい。近所にふらっと寄れるコーヒーやさんがあるのはしあわせだ。この街のことを気に入っている。またいつかボートに乗って、さがしものを見つける旅に出るまで、ここでの生活を楽しみたい。

 

f:id:mlilie:20220102145023j:image

分かり合えないなら分かり合えないなりの手段を考える

「相手をどんなに深く知ったところで、他者は分かり合えることはない。思い込んでしまうことで自分を苦しめることになる。」

わたしはどうしても、他人がどう考えているかを想像してしまう癖があって、そしてそれは大概外れている。人は人類最大のコミュニケーションツールを用いても互いの核の輪郭さえ捉えることができないように、己も他者も複雑で繊細で、唯一無二で尊く、いとおしい。青臭さでさえも。

 

何よりも自分を深く知っていくこと。

 

蒸し暑い夏の日、熊谷行きの車中でたぐりよせるように出会ったこの作品。いまのタイミングで観に行けてよかった。素晴らしい映画と出会えたよろこびを抱いて、2021年を締めくくります。ありがとうございました。来年もたくさん映像作品と出会えると期待して。 

2021.12.30 リリィ

わたしが泣きたくなるとき

 

7時起床。やっと昨日退職した会社から書類が届き、諸々の手続きを済ませようと意気込んでいたのだけれど、いざホームページで営業時間を確認すると今日から年末年始休業とのこと。この手の事務についてはとても苦手なのでいつもしっかり計画を立ててから挑まないと全くの手付かずになってしまうんだよな。そりゃ役所仕事の方々も年の瀬くらい休みたいよね、と自分を納得させて気持ちを切り替える。食べられるのをひっそりと待つ野菜たちで、常備菜をつくる。台所に立つのはすごく好きだ。いまのマンションはIHで、半年以上使ってだいぶ慣れた気がする。いまだに、残り熱でラップを溶かしてしまうときがあるけれど。大根と人参と刻んで、少しの南蛮と甘酢に漬ける。紅白なます。ゆずの皮を足したいところだが、外は寒いので買いに行く気にはならない。味が染みていくのを楽しもう。おせちといえば、3日間かけて煮込んでつくる母親の黒豆が恋しいな。年末年始に関しては今回で3年連続で帰省していない。今年は妹たちも帰省しないらしく、ついに両親2人だけの年越しだそう。胸がくるしくなる。会うたびに白髪やシワが増えたり、なんだか背中が小さく見えたり、2人にはずっと”あのとき”のままでいてほしいのに、私が歳をとるのとおなじ分だけ、両親だって歳をとる。当たり前のことなのに、都合が悪くて、直視しないようにしている。わたしはあのときを思い出すために、こころのうつわをそっと覗く。大切にしないといけない。後悔しないように。

 

f:id:mlilie:20211229160843j:plain

家族で行ったつくばにて