君とまどろみ

いつも眠たそう

2022-04-01から1ヶ月間の記事一覧

しにどこをさがすねこ

しにいそぐねこはしにどこをさがしている。あるいてあるいて、たどりついたのは、まっしろおひげのおじいさんのいえのまえ。おじいさんはどろだらけでやせこけたねこのからだをすくいあげ、ひざのうえにおいた。ねこはねむった。ふかいふかいねむり。ようや…

他人の目からみて、まともそうに映っているのならわたしの行動は成功している。

ちぐはぐな下着を恥ずかしがる君に、かわいいよって言ってあげる

よく笑う人といると安心する。もっと言うと、笑うタイミングが同じひとといるとわたしも笑ってていいんだって思う

あまったるいお菓子にひとつまみの塩を加えるように

見たもの、感じたこと、味わったもの、体感したもののすべてがわたしをつくっているから、きれいなものだけ見つめていたい。 なんて思うけれど、実際汚れも汚れなりにわたしを構成してる

名は体を表す

太陽は春の余韻に浸らせてくれない。夏を長く感じるのはうれしいけれど、焦らず、ゆっくりでいいからね。光が強いほど、暑くなるほどに、海がきれい。 茄子、キャラバン、見えないものの強度について

マイガールとマイボーイ

シャムキャッツ聴いてる。電話越しの君の声。君は僕をよくわかってる。君はまたわたしを君と呼ぶ。勘弁してくれボーイ。わたしはすっかり、君のマイガール 夏、北関東の山奥で

今日も向かいのマンションにいる鳩が鳴いている

肩まであるお湯の中で考えるのは、家族と友人と実在しない恋人のこと。水圧のせいか肺が苦しいから、風呂の湯は心臓の下くらいまででいい

ボタンシャツ

ぼくたちはシャツのボタンをかけ間違えずにここまできた。このシャツは着心地がいい。糸がほつれてボタンが取れないかぎり、このシャツを着ていられる。ぼろぼろになっても、シミで汚れても

ただのメモ ピンクムーン、ちびまるこ、言葉が持つ力について、三省堂神保町本店、千寿司、揚げたこ焼き、田舎者、シャカシャカ、小雨、溜まった洗濯物、冷めていく水

帰省

秋田のばばと湯沢のじじばばに会いたい。会えるときに会いにいかなきゃ、って

三寒四温

さむい日とあたたかい日を繰り返しながら君と春を待つ

光が強いところの陰は濃い

いちばん美しい日本語について

The train came out of the long tunnel into the snow country. The earth lay white under the night sky. The train pulled up at a signal stop.A girl who had been sitting on the other side of the car came over and opened the window in front of…

カムカムエブリバディより

「其方が鍛錬し、培い、身に付けたものは其方のもの。一生の宝となるもの。されど、その宝は分かち与えるほどに輝きを増すものと心得よ。御免。」伴虚無蔵 心に残ったので、記録 ひなたの道を歩いていきたい

呼吸を忘れるさかな

風を受ける波に身をまかせ、ゆれる海藻。こさがなの大群、鱗のきらきら。差しこむ太陽の光。ぼくは、目に映るすべてにうっとりした。ぼくのここちいい場所は深いところにあったらしい。しばらくすると、口から小さな気泡がぽこぽこと出てゆく。ぼくのからだ…