2022-04-07 呼吸を忘れるさかな 風を受ける波に身をまかせ、ゆれる海藻。こさがなの大群、鱗のきらきら。差しこむ太陽の光。ぼくは、目に映るすべてにうっとりした。ぼくのここちいい場所は深いところにあったらしい。しばらくすると、口から小さな気泡がぽこぽこと出てゆく。ぼくのからだは溶け、海と混じって、青になった