2022-08-30 円周率と夏 うつ伏せの君の寝顔見れぬまま 二度目の夏が過ぎてゆく いっそ睫毛になりたいわたし いつもより早く涙打つ心音に気づかれたくなくて 肌かけ布団から顔を出し 蚊取り線香の円が小さくなっていくのをセミが鳴くまで眺めてた