君とまどろみ

いつも眠たそう

いま在る幸せを享受する

 

5日間の島暮らしを終えて、家路へつく。海と森と空ばかり見ていたので、電車を見て文明を感じる、というのは大袈裟すぎるが人の多さにはぎょっとする。改札前には、たむろするカップルが多数。ああ今日はまだクリスマスか。そりゃ別れが惜しいよな、くっついてたらあたたかいもんね。LINEを起動してみる。放置し続けたメッセージたち。返信したいものは特になかった。旅の途中3日目にできた口内炎が痛い。ととのった生活をしていたはずなのにな、身体は正直だ。

マンションに着くとわたしの部屋の匂いがした。ホワイトリリィの香り。泣きそうになる。郵便受けにはカートコバーンからの荷物があるとの不在連絡票が2通。いつものイタズラに呆れて笑う。明日ちゃんと受け取ろうっと。

 

それにしても、学びの多い5日間だった。今回出会った中でいちばん響いたのが「いまある幸せを享受する」。自分にとっていま何が幸せなのかわからないけれど、心に染み込んだ。また、人生観と家族観についてだいぶ考えさせられた。感じたことはしっかりメモしてちゃんと残しておこう。

 

旅先でずっと一緒にいた子供の声が頭の奥の方から離れてくれない

 

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